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MISSING LINK

3月2,3日に上演する「MISSING LINK」。開催が約1か月後に迫ってきました。

鈴木稔振付「MISSING LINK」は、2部構成の作品。1部「TUNE」2部「Degi Meta go-go」として2001年に初演されました(「Degi Meta go-go」は「KATSUO NI SILAGA」として1997年初演)。

 

一応お伝えすると「Degi Meta go-go」の読み方はそのまま「デジメタゴーゴー」です。
(ちなみに「TUNE」は「ツネ」と読みます。恥ずかしながら、最近まで「チューン」だと思っていた制作担当は私です・・・。)

 

Degi Meta go-go ©A.I Co.,Ltd.

 

「Degi Meta go-go」のみの上演としても2014年以来9年ぶり、そして2部構成としてお届けするのは2003年以来なんと20年ぶり!

ダンサーの中にも出演経験者は数名しかおらず(もちろん「Degi Meta go-go」のみ)、ほとんどのダンサーにとって初めて挑む作品となります。

 

そんな未知な部分の多い「MISSING LINK」ですが、その言葉の意味を調べるとこんな説明が出てきます。

 

生物の進化過程を連なる鎖として見た時に、連続性が欠けた部分(間隙)を指し、祖先群と子孫群の間にいるであろう進化の中間期にあたる生物・化石が見つかっていない状況を指す語。(引用元:Wikipedia)

 

振付の鈴木稔に作品タイトルの意図を聞いてみました。

 

「普段生活していると、意識しないと見過ごしてしまうことや、ちょっと努力しないと見えないものってありますよね。
そういったものが、日常における”MISSING LINK”なのではないかと僕は思います。

そういうものってきっとたくさんあって、私たちの“身体”もそう。
当たり前に存在しているのに、それを普段意識することはない。作品を通して、“MISSING LINK”としての身体という存在を、改めて感じてほしいという意図が根底にはあります。

それと、これは後付けなのですが・・・
「LINK」は“つながり”という意味もありますよね。
舞台は、お客さんとダンサーたちを劇場がリンクしてくれることで双方向に影響しあって成立するものだと僕は思っています。
映像配信等の普及もあり便利な世の中ですが、その関係性は失われないでほしいという意味もあります。

でもお客さんにはそんな難しいことは考えないで、ただただ楽しんでもらえれば。ダンサーの身体は本当にかっこいいですから。」

 

そして作品を説明するのに欠かせないのが蓜島邦明氏の音楽です。

 

 

手掛けてきた作品を少し紹介すると、映画「スプリガン」、TVドラマ「NIGHT HEAD」「仮面ライダーアマゾンズ」にゲーム「クーロンズゲート」等など有名作品がたくさん!
特に代表作である人気ドラマ「世にも奇妙な物語」シリーズのテーマソング「ガラモン・ソング」は、発表から30年以上経った今もなお色褪せることなく、一度聴けば誰もが忘れられないサウンドとして人々の脳裏に生き続けています。

 

そんな名曲の数々を世に送り出してきた蓜島氏がバレエ団常任振付家の鈴木稔と初めてコラボレーションしたのは、1994年のこと。

きっかけとなったのは、1992~93年に放送され、当時カルトな人気を誇っていた深夜ドラマ「NIGHT HEAD」。
その音楽に魅了された鈴木が、作曲者である蓜島氏に「バレエ音楽を作ってほしい」とオファーしたのが最初だったといいます。

 

さて、今回の「MISSING LINK」は1部が新制作となりますが、一体どのような作品になるのでしょうか。
まだ新曲は制作段階ですが、なんでも蓜島氏ご本人によると、2部の「Degi Meta go-go」とはうってかわって、聴いていて心地よいソウルフルな音楽になるんだとか・・・!

 

蓜島氏直筆「MISSING LINK」イメージビジュアル

 

まだまだ謎に包まれた「MISSING LINK」。今後SNS等でリハーサルの様子などもお伝えしていく予定なのでお楽しみに!


■公演情報
鈴木稔×蓜島邦明「MISSING LINK」
2023年3月2日(木) ・3日(金)
東京芸術劇場プレイハウス
公演詳細はこちらから

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