1965年、創設者の故太刀川瑠璃子はニューヨークより偉大な振付家アントニー・チューダーを招き、当時日本の各バレエ団で活躍していた主役級（スター）ダンサーを集めた公演をプロデュースしました。この公演が大きな成功を収めたことをきっかけに、スターダンサーズ・バレエ団は誕生しました。

創立当初から日本発信のナショナルバレエの創造を目標に掲げ、「くるみ割り人形」やバレエ「ドラゴンクエスト」など邦人振付家による数々のオリジナル作品を生み出す一方、サー・ピーター・ライトの古典の名作から、ジョージ・バランシン、ウィリアム・フォーサイスなど20世紀の振付家による近現代バレエまで、日本初演作品を含む世界レベルのレパートリーを保持するに至りました。

2015年には、今後のバレエ界をリードする人材の育成を目指し、才能ある若いダンサーのための研修システムとしてジュニアカンパニーを設立。卒業生の多くは国内外のバレエ団で活躍しています。また、子どもたちやパーキンソン病患者に向けたダンスプログラムや、障がいのある方も気軽に参加できるリラックスパフォーマンスなど、人々のバレエへのファーストステップとなるような活動を通じて、あらゆる人がバレエを楽しむことができるインクルーシブ（包摂的）な社会の実現に寄与しています。

2025年に創立60周年を迎えるスターダンサーズ・バレエ団は、さらなる発展を目指し、優れた公演、次代を担う人材の育成、そして地域社会に向けた取り組みを通して、バレエと社会をつなげる活動を続けてまいります。

さあ、一緒にバレエへの扉を開けましょう。