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「緑のテーブル」キャストインタビュー【2】

◆老兵士(The Old Soldier)
大野大輔

 

死、老兵士(2005年公演より)

 

Q. キャスティングが決まったときの気持ちを聞かせてください。

作品の事は以前から知っていて、バレエ団の先輩方からは「絶対に経験した方が良い」と言われていたので、素直に出演できることが嬉しいです。
リハーサルを重ねていく中でこの作品の偉大さを感じ、そんな作品に携われるのは本当に幸せなことだと思います。

 

Q. 今回演じる役はどのような役ですか?

僕が演じるのは、「黒服の紳士」と「老兵士」です。老兵士をやると言われたとき、最初は「老」という字をとても意識してしまいました(笑)もちろん周りのダンサーにもいじられたのですが・・・ジャネットさんからは、ただ年老いた兵士というだけではなく、数々の戦を潜り抜けてきた経験豊かな兵士のことなのだと聞き、なるほどと納得しました。

 

Q. ジャネットさん、クラウディオさんとのリハーサルで印象に残っていることはありますか?

お二人がこの作品を愛していて、そのすべてを伝えてくださることはとてもありがたく、初演の振付を忠実に伝えていただけるのは貴重な体験です。
リハーサル以外では本当に気さくな方達で、ジャネットさんが現役の頃のクルト・ヨースとのリハーサルの思い出を嬉しそうに話してくれ、この作品を後世に伝え守っていくことの喜びを語ってくれたのがとても印象的でした。

 

 

Q. 今度の公演には「緑のテーブル」を初めて観る方が多くいらっしゃると思います。どのようなところに注目してほしいですか?

ここまでストレートに戦争を表現した作品は他にないと思います。日本にいると非現実的かもしれませんが、今も戦争は起きていて、この作品で描かれるようなことが現実に起きているかもしれない。古い作品かもしれませんが、今でも生き続けるこの作品を通じて様々な想いをもっていただけたらと思います。

 

Q. 公演に向けて意気込みを聞かせてください。

戦争という特殊な環境に向かい、死とどのように対峙していくのか・・・舞台に立ち、自分自身がどう感じ表現するのかも楽しみです。

 


◆老母(The Old Mother)
佐藤万里絵

 

老母(2005年公演より)

 

Q. キャスティングが決まったときの気持ちを聞かせてください。

前回2005年の公演では私は「女たち」を踊ったのですが、そのときは小平浩子さんが老母を踊っていらして、とても難しそうな役柄だと思ったのを覚えています。今回、まさか自分がその役をいただけるとは夢にも思っていなかったので驚きました。それと同時に、今回の再演まで長い年月が流れたんだなと感じました。

 

Q. 今回演じる役はどのような役ですか?

老母は老兵士の母親で、老兵士の妻である女の義理の母でもあります。
老兵士は母と妻を残して戦争に行ってしまい、残された老母は、焼けた街から女性達を引き連れて避難民のリーダーとなって新たな住処を探す旅に出ます。
年齢を重ねた役柄なので、母としての女性の強さや息子を戦争に出す悲しみ、人間の深み、そして死に対して恐れてはいるものの悟りを開いて受け入れているような表現を今の自分にどこまで出せるのかがとても難しいと思いました。

 

Q. ジャネットさん、クラウディオさんとのリハーサルで印象に残っていることはありますか?

リハーサルでは、とにかくすべてにおいて細かい決まりがあることに驚きました。振付や動き方、スペーシングはもちろん、暗転の中での行動など観客には見えない部分もすべてが完璧に組み立てられています。
作品を受け継いでいく上で、ここまで厳格でないとオリジナルの作品を守ることはできないんだと感じました。

 

 

Q. 今度の公演には「緑のテーブル」を初めて観る方が多くいらっしゃると思います。どのようなところに注目してほしいですか?

この作品は、おそらく細かなストーリーを知らなくても観ただけで何か強烈な印象と重みを感じていただけると思います。
戦争とはどういうものか、そして緑のテーブルと黒服の男達の意味とは? ここに注目してご覧いただければと思います。

 

Q. 公演に向けて意気込みを聞かせてください。

自分がどこまで表現できるかは分かりませんが、戦争の無意味さと社会の関係、そして命の尊さを、この作品を通してお客様に伝えることができたら嬉しいです。そして観終わった後、何か考えさせられる余韻がお客様の心に残ればと願っています。

 


◆若い兵士(The Young Soldier)
石川聖人

 

若い兵士、若い娘(2005年公演より)

 

Q. キャスティングが決まったときの気持ちを聞かせてください。

まさか自分が選ばれると思っていなかったので、嬉しく思いました。

 

Q. 今回演じる役はどのような役ですか?

今回演じる「若い兵士」は、おそらく自分と近い年齢ではないかと。素直な気持ちで演じようと思っています。

 

 

Q. 今度の公演には「緑のテーブル」を初めて観る方が多くいらっしゃると思います。どのようなところに注目してほしいですか?

作品全体を通してクルト・ヨースが何を伝えたかったのか、ということを感じながら観ていただければ嬉しいです。

 

Q. 公演に向けて意気込みを聞かせてください。

頑張ります。

 


◆戦争利得者(The Profiteer)
髙谷遼〈3/30〉

 

戦争利得者(2005年公演より)

 

Q. キャスティングが決まったときの気持ちを聞かせてください。

自分がこの役を演じきれるのか、不安でいっぱいになりました。

 

Q. 今回演じる役はどのような役ですか?

戦争利得者は、人格は自己中心的でとても卑しいのですが、半面、頭がとても良い人物なのではないのかなと思います。
下品になり過ぎず、それでいながら本性が滲み出るような表現をしたいと思っていますが、その塩梅が難しいです。

 

 

Q. ジャネットさん、クラウディオさんとのリハーサルで印象に残っていることはありますか?

とにかく細かく指導が入ることです。ステップひとつ踏むときの目線の位置、身体の角度、そして指先の方向・・・頭がこんがらがりながら踊っています(笑)

 

Q. 今度の公演には「緑のテーブル」を初めて観る方が多くいらっしゃると思います。どのようなところに注目してほしいですか?

見どころは色々ありすぎて分かりません!

 

Q. 公演に向けて意気込みを聞かせてください。

とにかくできる限りのことをして臨みたいです。もう一方の演目「ウェスタン・シンフォニー」も難しい作品ですが、頑張ります!

 


◆戦争利得者(The Profiteer)
仲田直樹〈3/31〉

 

Q. キャスティングが決まったときの気持ちを聞かせてください。

本当に嬉しかったです。作品を初めて観た時からこの役を踊れたらいいなと思っていましたが、まさか自分が踊れるだなんて思ってもいませんでした。

 

 

Q. 今回演じる役はどのような役ですか?

「戦争利得者」という名の通り、戦争が起こることによって得をしたり戦争を利用する人の役です。戦場に倒れる兵士から金品を奪ったり、取り残された避難民を連れ去ったり・・・そんな非人道的な行為をさも楽しげに犯す人間を、細部まで決められた動きを通して演じ切るのが難しいです。

 

Q. ジャネットさん、クラウディオさんとのリハーサルで印象に残っていることはありますか?

なんと言っても厳しい!(笑)
恐ろしい程細かい所まで目を配っていて、本当に僅かな違いを見つけ出しすぐに音を止め、それを直す。
根気強く何度も何度も注意をしてくださり、誰に対しても諦めずに目の前で見せて指導してくださる姿に、寛大さと優しさも感じました。お二人には、新鮮で質の高いリハーサルをしてくださっていることを心から感謝しています。

 

 

Q. 今度の公演には「緑のテーブル」を初めて観る方が多くいらっしゃると思います。どのようなところに注目してほしいですか?

各々のシーンに各々のドラマがあります。兵士たちの悲愴、戦争の残酷さや無益さ、裏で実際に起こっていた避難民たちの苦悩や利得者の行い。何より、平和会議で使われるはずの緑のテーブルを囲む男たちの闇。その戦争の全貌のすべてを、目に焼き付けて心に残して欲しいです。

 

 

Q. 公演に向けて意気込みを聞かせてください。

本番まで残りわずかですが、全力をもってこの作品と向き合い、お客様により濃密なものを伝えられるように、研究と努力を怠らず、最後まで精進します!!

 

 


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